【欲望の第2章】欲求の相関。物事の表面にばかり気をとられていないか?

もう一つの、Another World…

あなたは、自分の欲求について真剣に考えたことはあるだろうか。
その大小は問わず、個々人にはそれぞれの場合における「求めるもの」や「譲れないもの」があって、それを紐解くと、ほぼ例外なく何らかの欲求に基づいていることが分かる。

一口に欲求とは言っても、必ずしも大きな目標の達成とか、ここにないものの獲得とは限らない。
これについては、前回記事にした『マレーの欲求リスト』を知っているだけでも、うなずけるだろう。
今ある状態の継続、何かを守りたいという心理、何らかの興味、単なる気晴らしでさえも、ある種の欲求に結びつく。

前回の記事で欲求の基本構造やマレーの欲求リストを知ったあなたは、少なくとも欲求の基本分類や種類について、誰かに簡単に説明できるレベルであると言える。
なので、次の段階として、各欲求を違う観点から見てみたり、「欲求は必ずしもバラバラではなく、関連してたりするんじゃない?」という問いを立ててみる必要がある。
今回は、前回(欲望の第1章)までの知識を使いながら、新たな視点を取り入れて解説しようと思う。

Contents

第1章の復習と再確認


その前に!
前回の記事で解説した『マレーの欲求のリスト』は頭に入ってるかな?
動因と誘因なども含め、不安が残る人はぜひ復習しておこう!
ポイントになりそうなところだけ拾い読みをするだけでも、復習の効果は大きい。

さて、もしこの記事を読んでくれているあなたが初めてThe Power Blogを訪れてくれていたとして、欲求についてどれほど詳しいのか、あるいはどれほどのIQの持ち主なのか、僕には分からない。

僕より詳しい人である可能性も大いにあり得るのだが、僕のスタンスや記事の趣旨をご理解いただく意味でも、できれば上記の第1章にザッと目を通してただけると幸いだ。

人の悩みを4つに分類!HARMの法則〜マレーの欲求リストとの相関〜

では本題へ!
今回は「人の悩みの9割は4つに分けられる」というHARMの法則を紹介しよう。
※Harmは「害、被害」といった意味の英単語だが、法則には一切関係ないので無視していただいて問題ない。

ある4つの言葉の頭文字をとって、この様に呼ばれる。

・H:Health(ヘルス…健康、美容、容姿など)
・A:Ambition(アンビション…夢、将来、キャリアなど)
・R:Relation(リレイション…人間関係、仕事や恋愛、友人など全般)
・M:Money(マネー…お金)

ご覧の様に、縦に読むとHARMとなる。
(HARMの法則自体は、メンタリストDaiGoさんの動画や書籍をご覧になったことのある方ならご存知だろう。
著書『人を操る禁断の文章術』にも詳しく登場するぞ!)

『人を操る禁断の文章術』

人を操る禁断の文章術 [ メンタリストDaiGo ]


※余談だが、本書『人を操る禁断の文章術』は僕も拝読した。
何のために文章を書くのか?を掘り下げてみたかったからだ。
伝わる文章ではなく、したくなる文章
「文章ならではの最強のメリット」など
単なるノウハウに留まらない、メンタリストDaiGoさんならではの切り口で内容を掘り下げ、僕らの文章に対する意識をグッと高めてくれる。

例えばLINEで人に何かお願いするとき、同じ内容でも言い方を変えるだけで「Yes」の確率は変わる。
また、あるスーパーにおける実際の例として、赤ちゃん用オムツと使い捨てカメラの売り上げの相乗効果に関する、キャッチコピーを、正しい場所で、正しい人に向けて書く好例は圧巻であった!
本書は、思わず「これはズルい!」と言いたくなる様な、心理学に基づいた文章術を分かりやすく教えてくれる。

具体例や書くステップまで教えてくれるので、中上級者はもちろん、「文を書くのは苦手…」という初心者こそ効果が現れやすいのではないだろうか。
※気になる方は、上記または下記リンクから楽天ブックスで購入可能だ!

人を操る禁断の文章術 [ メンタリストDaiGo ]


『人を操る禁断の文章術』


時を戻そう…
このHARMの法則に、マレーの欲求リストを当てはめてみるとどうなるだろうが。
自作の簡単な図ではあるが、下記に相関図を用意させてもらった。

H食物、飲水、傷害回避、感性、不可侵、屈辱回避 など
A達成、認知、承認、優越、自律、獲得
など
R承認、優越、性的、顕示、親和、自律、対立、中和 など
M獲得、承認、優越、遊戯、保持 など
HARMの法則とマレーの欲求リストの相関例


※図は、それぞれの最後に「〜欲求」と付けて読む。

ざっと当てはめてみただけでも、重複する項目が散見されるのがお分かりいただけるだろう。
全ての欲求が必ずしも1つのカテゴリーには分類されず、それぞれの欲求同志で「相関する」イメージを持っていただけるとありがたい。

知識は活かして初めて意味をなす

HARMの法則は非常に分かりやすく、シンプルで扱いやすく見える。
しかし、表面だけなぞると、かえって相手の根本的な欲求を見誤る危険性もあるので注意してほしい。

例えば、あなたの身の周りにいるどなたか2人(①,②とする)が、「もっとお金がほしい」と言ったとする。
場面は雑談でも、Twitterでも構わない。
このとき、HARMの法則を知っているあなたが、「なるほど、この人たちはM(お金)に当てはまるな!(ドヤッ)」とくくってしまうのは早合点かもしれないのだ。

それぞれの理由をさぐってみると…
①:「将来は〇〇で成功したいんだ(だからお金が必要だ)」
②:「もっとキレイになりたいから〇〇のエステに通いたい(だからお金が必要だ)」
したがって、①はA(将来)、②はH(健康)という2通りが考えられる。

この例で分かることは、お金はあくまでも手段として必要で、お金それ自体が目的ではなかったということ。
この様に、「なぜそれが必要なのか」を掘り下げないと、真実にたどり着けない場合がある。
(まあ、やたらカネカネ言ってる人は、理由はさておきお金に縛られてそうだけどな…)

知識は、もちろん沢山あるに越したことはない。
目の前の不確実な物事に冷静に対処したり、本質を見抜く上では、正しい知識は強力な武器となる。
しかし、その運用や使い方を誤れば(活かせなければ)、何の意味もない。
中途半端に振りかざすと、かえって火傷を負うこともある。

簡単な例だが、上記の相関図の様に組み合わせたり、実際に何かに当てはめてみると、それぞれの知識の理解が深まりやすい。
ノウハウなんかも同じで、「この書籍で言ってることは、〇〇に活かせそうだ」と具体的に想像しながら読むことで記憶にも残りやすくなり、実際に活かしやすい。
「それを意識して生活してみる」こと、更に言えば「実際に行動に当てはめる」ことでより理解が深まり、その結果をもってして、その言葉の本当の意味を知ることができる。
一参考例として、述べさせてもらった。

3章への階段〜終わりに〜

前回に比べたら圧倒的に手短だが、今回はここまでにしよう。
前作の1章を読了できた諸君にとっては、サクサクっと読めてしまったに違いない!

今回も最後まで読んでくれて、本当にありがとう。

それにしても…
いつも感想をくれるそこのキミ!!
ありがとう!愛してるぜ!!

本記事の最後に、1章に関するこぼれ話を1つ。
初めて欲望の第1章を公開したとき、
我ながらかな〜り長い文章を書いてしまった。
当初は少し反省したのだが、実は予想外の面白い反響もあった。

大概の記事は日本の読者が多くの割合を占めるのだが、欲望の第1章に限っては、日本よりも海外からの閲覧者が多く、具体的な記事への感想も、今まで公開してきた他の全ての記事より沢山いただいている
しかも、海外といえどもアメリカや中国ばかりではない。
国別視聴者ランキングは常に日本がトップだが、2020年におけるランキング2位はなんと…!!
アラブ首長国連邦だった笑

公開から4ヶ月ほどたった今、合計の「読まれた数」は『復活のR』や『風の時代』に抜かれてしまったが、それまではぶっちぎりで『欲望の第1章』が読まれていたのだから、筆者の僕としては予想外の面白い結果となったのだった。
(コイツが一番読まれないと思ってたんだけどな….。)


もう1つ。
1章の公開から2章の公開までおよそ4ヶ月が経ってしまった。
2章を楽しみにしてると言ってくれていた友人Hに、この場を借りてお詫びする…。
(まあ、ほとんどの読者は忘れていたと思うが…。)

今回、欲求の「相関」について触れたのは、「段階」への前触れ…
「欲望シリーズ」は、こっからが面白くなってくるんだぜ?
(自らハードルを上げていく…!笑)
という訳で、この欲望シリーズはまだまだ続く!
ここから先は第3章で楽しんでくれたまえ!

では、また会おう!


〜To be continued〜

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