見えてくる景色〜1ヶ月の経過〜
どうも、Rikiya The Powerです。
レッド航空での研修開始から1ヶ月が経った。
仕事は相変わらず覚えることだらけで、まだまだ「慣れた」とは言いがたい。
それでも、職場の先輩方や上司にサポートいただき、何とか対処できている。
一方で、職場の空気感や大体の仕事の流れは流石に分かってきている。
配属当初ほどの(無意識なものも含む)緊張感や不安感は、良い意味でなくなってきた。
その影響もあるのか、11/19に悲劇が起こった。
この日は中番だったのだが、酷い頭痛と喉の痛みを伴って起床した。
尋常じゃなく頭が痛かった。寒気もする。
少し職場に慣れてきたことで気が緩み、溜まっていた疲れがドッと出てしまったのかもしれない。
また、寒暖差の影響か、職場での体調不良者が続出している。
(給与に響くこともあるけど、)「休みます」とは言いにくかった。
出社前に発熱はなかったので、僕はひとまず出勤した。
しかし、18時頃になって頭痛と寒気が悪化。
ボーッとしてきてしまった。
18:30にはついに早退することに…。
土日は物量が少ないので、多少暇な時間すらあるのがせめてもの救いだったかもしれない。
とはいえ、現場の方々に心配をかけてしまったことに変わりない。
それに、「疲れが出た」などと言ったが、個人的にはその前の2連休で犯したミスが祟ったと思っている。
18日は早朝勤務(3時起き)だった。
それなのに、17日はお昼前まで寝てしまったのだ。
その前の晩(16日)、知人宅で夜までお酒を飲んでいたことも影響しているのだろう。
そんな状態では普段眠るタイミングですぐに寝付けず、3時間弱の睡眠で早番へ。
その日は無事に終えたものの、必要以上に心身の疲れを感じてしまった。
(我ながら、こういう気難しさが余計な体調不良を誘発していると思う笑)
後になって、自分が調子を崩しガチなスイッチを複数押してしまっていたことにも気づく。
これまでの不調をきたす傾向にドンピシャに当てはまっているではないか。
完全に自業自得なので、反省している。
話を発熱後に戻そう。
発熱した翌日、11/20(日)。
午後には空港の診療所でPCR検査を受けた。
すぐに検査でき、結果が早く分かる場所が、近場ではそこしかなかったからだ。
結果は21日の夕方以降に判明するとのことだが、結果次第で今後のスケジュールに影響が出る。
(どちらになっても良い様に、心の準備はしてある笑。)
シフト上、今日と明日が2連休なのがせめてもの救いだ。
気兼ねなくゆっくりできる(検査結果はまだ分からないけど…)。
ここのところ休日もけっこう忙しかったから、あまりプロジェクトにも時間を割けていなかったしな。
「自分の時間」がどれだけ大事かを痛感する日々であった。
時代劇を観るのにだって、時間は必要だしな笑。
これはこれで休息だが、考えながら心を動かしてるんだぜ!
もはやマグロ。生きるために、動きながら休息をとるのだ!
※こぼれ話を1つ。
マグロに限らず、カジキ、ブリ、カツオなど、回遊魚のほとんどは止まると本当に死ぬ!。
エラ呼吸だけでは必要な酸素が足りず、動くことでも酸素を取り入れているからさ。
厳密には「ラムジュート換水法」という別の方法でも呼吸をしている。
口を開けたまま泳ぐことで、海水に含まれる酸素を口から体内に取り入れているらしい。
止まると、それができなくなるので、窒息して死ぬという構造なのだな(便利なんだか不便なんだか…笑)。
ちなみにサメも回遊魚だけど、奴らは止まって獲物を狙ったりできる!!。
イカした回遊魚だぜ!
僕は無駄に寝過ぎたり、起きて何もしないでいると(充足感や充実感がないと)、かえってダメになるタイプなのさ…笑。
10年選手や20年選手の語る航空業界と、諦めムード
僕は、未経験でいきなり航空会社に入った。
ちょっとだけ業界に関する知識があった程度で、仕事については何も知らない素人だ。
まして、凄惨な過去についての内情なんてほとんど知らなかったに等しい。
「経営破綻した」
「航空業界はブラックだ」
「航空は政治とも結びついている」
なんてことは誰だって耳にしたことがあると思うけど、その内情を詳しく説明できる人はそこまで多くないと思う。
ましてや、現場レベルの話には中々お目にかかれないと思われる。
雑談程度に聞かされる「12年前の今頃は…」の続きは、当時のスタッフの苦労や、人員削減の影響を受けた方々の悲惨な話であることが多い。
見てきた者の語る「それらを経て、今がある」という言葉は、それだけ重みもある。
僕の目にさえ、今だに問題点が沢山あるように思える。
だけど、どれだけ改善されてきたかも、彼らの話のおかげで多少は分かってきた。
過去の話を含めて、「そりゃないだろ〜」と思うほどヒドい扱いを受けてきた社員の方々も沢山いる。
同時に、「よくそれに耐えて残ったな」とも思うのも正直な感想だ。
「それでも飛行機が好きでね」というアッパレな人物もいる一方で、残念ながら「他に選択肢なんて…」という消極的な方々も沢山いる。
中年以上の方々はまだしも、僕より若い男女でさえ、思考停止状態みたいな人がいる。
「何となく入った」「レッド航空なら潰れることもないかなーと思って」
ツッコミどころは既にいくらでもあるのだが、今はいちいち余計なことは言わない様にしている。
聞き役に徹していることがほとんどで、求められても、控えめに少し持論を述べる程度だ。
そもそも、どんな仕事だって必要としている人たちがいるから成り立っている。
花形の空港職員や搭乗員でないことへの後ろめたさを吐露する人もいるが、「縁の下の力持ち」で何が悪いのか。
確かに、日本にはライバル社のブルー航空がいる。
とはいえ、レッド航空から彼らがいなくなれば、物流は大打撃を被る。
彼らがいるから、今の日本の航空が成立しているんだ。
なくてはならない、エッセンシャルワーカーと言って良い。
しかしそんなことは、彼らの方が僕よりずっと分かっているはずだ。
でも、目の前の作業や将来の不安、日頃の不満等に気を取られてしまっているらしい。
気づけば、休憩室やロッカールームでは仕事の愚痴や誰かの悪口が聞こえてくる頻度が高い。
「他を知らない」(ここでしか働いたことがない)という言葉もよく耳にするが、僕には「あえて見ないようにしている」風に見える。
コンフォートゾーンを抜け出すのは誰だって恐いものだしな。
僕が少し異常なだけ(今はあえてそう思うことにしている笑)。
英語や資格に関する認識も、現実とはかけ離れたイメージを持っていたり、全く見当違いな意見に遭遇する場面もある。
そこでも、僕は余計なことを言わない。
まだその時ではないからな。
さて、僕以外に中途採用扱いの新人は15人いる。
様々なバックグラウンドを持つ我々を雇い入れる主な理由は、「視野を広げるため」「新たな風を取り入れるため」だそうだ。
しかし、長年居座る方々が積極的に動かない、旧態依然とした態度なのでは、「新たな風」など虚しいおまじないだ。
一方、僕と関わった人達は、どうも僕のことが気になるらしい。
「なんでそんなにスキルとか経験があってウチに来たの?もっと良いところ行けただろうに」などと十中八九、同じ様なことを聞かれる。
他にも、様々な角度から僕の話を引き出そうとする人がほとんどだ。
僕だけ「明らかに異なる」から、シンプルに気になるだけかもしれないけど…(ま、興味を持ってもらえないよりは嬉しかったりして、、?笑)。
上手いことかわしているつもりでも、ついポロッと「The Rikiya」が出てしまった時、案の定「そういう考え方はしたことなかった…」「今時珍しいタイプの人だ…!」と驚かれる。
完全に上手く運ぶなんてことは難しいだろうけど、「Rikiya The Power全開」のターンはまだ先の予定だ笑。
年明けから…厳密にはOJT明けから、本領発揮となる場面が多々訪れそうな予感である。
というのも、彼らが気になっているのは、本当は「僕のこと」ではないと感じるのだ。
職場では、英語に対するニーズがありながら上手く対応できていない現状がある。
英語力だけじゃなく、その他の様々なトレンドに着いていけてない感が否めない。
少なからず、皆が現状にモヤモヤを抱いているのは明らかだ。
誤解を恐れずに言えば、多くのスタッフが「結局どうすれば良いか分からない」「正確な知識も判断力も持ち合わせていない」という意味の雑談を展開している。
実際より高く評価されていることは置いておくが、「それらを持っているらしい」「詳しいらしい」と噂の僕のことが余計気になるのだろう。心中はお察しするけども、僕も立場上、掻き乱す様な真似はしたくない。
だから、レッド航空の貨物課に1つの旋風を巻き起こすべく、1つの計画を練っている!。
年齢は問わず、優秀な人や志の高い人だっている。
来年以降もレッド航空に残り続けるであろう彼らのためにも、「僕にできる最善を尽くそう」と決心したのである。
余計なお世話をするつもりもないが
いくら僕が「勿体無い」「もっとできるはずだ」と感じる人がいても、「別の道を選ぶ様に勧めよう」なんて考えは持っていない。それこそ余計なお世話だし、会社にとってはマイナスだ笑。
僕の狙いは底上げである。
1番大事なことは、彼らの中にある「もっとできることがあるんじゃないか」「本当にこのままで良いのだろうか」「仕事ばかり大変で日々がつまらない」「他の選択肢なんて考えたこともなかった」という生の声、悩みに耳を傾けること。
必要とあらばそっと背中を押し、「確かにあるはずなのに、見えていないものがあるよ」とヒントを示し、自ら一歩先のことに気づく様にアシストしてあげるのさ。
知識不足は勉強を積み重ねるしかないが、それ以前の問題は前時代的な考え方や「姿勢としての当たり前レベル」にある。
残念ながら、今のままでは「水槽の中で生まれ育ち、空想の海について語る」様な状態だ。
(僕と会話してて「そんなの普通じゃん」と思える人がこの現場に来たら、度肝抜かれると思うよ??冗談抜きで!。)
※誤解しないでいただきたいのは、僕は職場の皆さんを否定する気はないし、反感を持っている訳でもない。
あくまでも素晴らしい点は認めつつ、「改善した方が良いな」と思う部分をありのままに表現しているつもりでいる。
僕が彼らのことを嫌っていたり、馬鹿にしているなら、こういう記事の書き方はしない。
本当に良い人達もいるからこそ、「うーんもったいない!」「どうにか状況を改善したい!」と思うわけだよ。
例えば…
英語に劣等感を持つ人には、根本的な考え方や基本から少しずつ自走方法を導いてあげれば良い。
もっとパーソナルな部分においては、その個人に合った具体的なメソッドや思考技術を少しでもお裾分けすれば良い。
同時に、OAスキルの基本をまとめた資料なんかを用意してあげれば、職場全体の仕事の能率も上がるかもしれない。
1つ1つの小さな動きがそよ風となり、そよ風が集まって大きな風となる。
気づけば全体の大きな改善につながっていく…そんな未来すら見えるんだ。
それに、こうして色々考えること自体、人助けどころか僕自身が沢山学ばせていただいているではないか。
何だかんだ言って、結局は僕自身が放っておけないだけだろうな笑。
年明けまでジッと様子を見る理由は、彼らが「僕の声に耳を傾けるために必要な信頼関係を構築する」ためでもある。
「突然やってきたどこの馬の骨とも分からん新人」が相手では、込み入った話もしにくいだろう。
もちろん、僕は良くても相手は気にするだろうという意味である。
これから何度も顔を合わせていく内に、いつに間にか「ある程度仕事のことも分かってきたし、スタッフの顔になってきたな」という信頼が乗ってくるはずだ。
気づけば、けっこう仲良くなる人だって現れるだろう。
「同じ痛みを知り、課題を共有できる者の1人」になるわけである。
そうなって初めて通じる話もあるってことだな(信頼関係次第で、全く同じことを言っても響き方すら変わるよね。)
過去記事で「まずは仕事を覚えることを優先する」と言い切ったことには、こんな意図もあるのさ。
ま、ひとまず僕は体力の回復を優先させ、ムリはしないことにしよう。
そして今は、引き続き「1日でも早く仕事に慣れ、信頼に値する者になること」に重きを置こうと思う。
というわけで、今回も最後まで読んでくれて本当にありがとう!
ではまた会おう!
〜To be continued〜